ー「所有の時代」から「記憶の時代」へ ー
あくまで、個人的な見解ですが、
「最近の若者はブランド物を買わなくなった。」
そんな言葉を耳にする機会が増えました。
一方で、ライブ遠征、旅行、フェス、推し活、カフェ巡りには惜しみなくお金を使う若者も多いですよね。
実際、SNSを開けば、
- 友人との旅行Vlog
- ライブ後のストーリー投稿
- “映える”カフェ
- サウナ体験
- テーマパークでの思い出
など、“体験”を共有する投稿であふれています。
なぜZ世代は、高級ブランドや高価なモノより、「経験」に価値を感じるようになったのだろうか。
その背景には、単なる流行ではなく、“時代の変化”が関係しているように感じています。
ー「持っていること」が豊かさだった時代ー
少し前まで、日本では「所有」が成功の象徴でした。
- 高級車を持つ
- ブランド品を身につける
- 大きな家を買う
- モノをたくさん所有する
こうしたものが、「豊かさ」や「ステータス」として分かりやすかったからです。
この価値観は今も残っていますが、
しかし、Z世代が生まれ育った時代は大きく違う人の方が多いのではないでしょうか。
彼らにとって、モノは“すでに身近にあるもの”になっています。
スマートフォン1台あれば、
- 音楽
- 映画
- 本
- ゲーム
- 買い物
- 人との交流
その多くが完結する。
さらに、ファストファッションやフリマアプリの普及によって、「安く・便利に・すぐ手に入る」時代になりました。
つまり、Z世代は「モノが不足している時代」を知らない。
だからこそ、“所有すること”そのものに、以前ほど強い価値を感じにくくなっているのです。
ーSNSによって「体験」が価値になったー

Z世代の価値観を語る上で、SNSの存在は外せません。
Instagram、TikTok、YouTube。
現代では、「何を持っているか」以上に、「どんな時間を過ごしているか」が見える時代になった。
例えば、高級バッグの写真よりも、
- 友人と行った旅行
- フェスの熱狂
- 推しのライブ
- サプライズの瞬間
- 夜景を見ながら語り合った時間
の方が、多くの人の感情を動かしやすいです。
なぜなら、“体験”にはストーリーがあるからです。
人は、モノそのものよりも、
「誰と、どこで、どんな感情になったか」
に共感する。
つまり今は、「所有」よりも「自分の経験」がステータスの一部になっているように感じています。
ーZ世代は「感情」に消費しているー
ここが、最も重要なポイントかもしれない。
Z世代は、単純な消費よりも、“感情が動くかどうか”を重視する傾向が強いです。
例えば、
- ワクワクできるか
- 思い出に残るか
- 誰かと共有できるか
- 自分らしさを感じられるか
- 「行ってよかった」と思えるか
こうした“感情価値”に対して、お金を使う。
最近のZ世代がモノの購入よりも学生の内に海外に行きたくなる理由もこれに近いだろう。
ー「モノを販売」だけでは届かないー
この価値観の変化は、企業やブランドにも大きな影響を与えているでしょう。
今求められているのは、単なる商品ではなく、
- 世界観
- ストーリー
- 共感
- 参加感
- 体験価値
です。
例えば最近人気のブランドは、
◀その商品を通してどんな人生を送れるか▶
を伝えている。
ライブ、ポップアップ、体験型イベントが増えているのも、その流れの1つだ。
つまりこれからは、
「良いモノを作る」だけでは足りない。
“記憶に残る体験をどう作るか”
が、ますます重要になる。
まとめ
ーZ世代は「モノ」を否定していないー
誤解してはいけないのは、Z世代がモノに興味がないわけではない、ということだ。
彼らは、
“自分にとって意味のあるもの”
には、しっかりお金を使う。
ただ、その基準が、
「高いかどうか」ではなく、
- 心が動くか
- 自分らしいか
- 思い出になるか
- 誰かと共有できるか
に変わってきているのである。
「所有の時代」から、「記憶の時代」へ。
Z世代の消費行動は、単なる若者文化ではなく、これからの社会全体の価値観の変化を映しているのかもしれない。


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